終着駅
終 着 駅
皆様、こんばんわ
メインシーズンを終え、早くもひと月が過ぎ去ろうとしています
初春、冬の眠り?から覚めた流れへ足を運び
新緑の息吹を感じながら春を迎え
生命感あふれる眩しい緑の夏を駆け抜け
色付く木々達と、徐々に冷たくなる風を肌で感じながら秋へと
この釣りを愛する我々は、季節の移り変わりを五感?で感じながら
流れに立つ
普通に生活していては決して味わえない、この空間での一時は
流れに立つ者の特権?なのかもしれません!
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晩秋の奥多摩川
慣れ親しんだ流れを歩く
色付き始めた木々達と、澄んだ流れの中で
この空間を一人占め出来る幸せを噛みしめながら
溶け込んでゆく
すると?
「ん?」 何かが聞こえてくる?
「こっちへ来い?」
押しの強い瀬がぶつかる開きの岸辺に
その声の主は待っていた
これまで幾多の知恵比べと、この環境での生存競争に勝ってきただろう
その姿
身体中の力が抜け、足が震える
今にも動き出しそうな、その精悍な容姿
終 着 駅
に辿り着く
おそらくその生涯を全うしたであろう彼は
僕に、こう、訴える
「この川の未来を、宜しく頼むぞ!」 と
彼との対話の中で
何のためらいも無くシャッターを押してしまった恥ずかしさの先に
これからの人生、この川の行方を見届けること
そして、彼の遺伝子を継ぐ者にに出逢うことを強く思い
その場を後にしました。
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今回は後出し釣行日誌!ではなく、 いつもとは違った趣向?でお送りしましたが
いかがでしたか?
彼のような素晴らしい容姿の魚達を育む ここ 奥多摩川
きっとこの出逢いは、必然的?だったのかもしれませんね♪
おしまい